松川昌弘

作品

不死鳥
85×115
不死鳥
18×189.5

不死鳥

自分自身の生を一心に歩むと決した時
精神は研ぎ澄まされ
想像し得ない世界への飛翔が始まる
自らの理想に向って より鮮明になった形は
重い軛から解き放たれ
翼を得た創造の世界は
今を支点に過去へ未来へ時空さへも
創造の翼をどんどん廣げていく
力の限り時を重ね 力の限り空間をつかみ
自分史を織り上げていく
不死鳥の魂を持って

不死鳥〈フェニックス〉
エジプトの伝説的霊鳥。アラビアの砂漠にすみ、五百年生きると、その巣に火をつけて焼け死んだのち、生まれ変わるという。不死永生の象徴。(『広辞苑』より)
自分に与えられた時間はどれほどか、不死鳥の如くと思う反面、限られた時間での燃焼の度合を考えつつ、この作品展における作品制作第一歩を踏み出した時の作。いつもここから始まる。